トップメッセージ

TOP MESSAGE

世の中をより良くするために、 デジタルの力で貢献し続けたい。

代表取締役社長 由利 孝

企業の在り方や事業内容は、常に変化を続けるものです。
テクマトリックスもまた、ミッション・ステートメントである「より良い未来を想像するITのプロフェッショナル集団」であり続けながらも、その時々で取り組む仕事はどんどん変化していくでしょう。そうした変化の中にあって企業の未来の指針となるのは、「何をするか」よりもむしろ「何をしないか」という選択にあると考えています。
当社はIT企業として、社会インパクトが大きく専門性の高い分野で企業価値を発揮したいと考えており、そうでない分野は我々の取り組むべき領域ではないと判断しています。
このような考えから現在、医療や教育をはじめ、社会インフラとも言えるサイバーセキュリティ対策の領域や、ソフトウェア依存社会において今後さらに不可欠となるソフトウェア品質に関わる領域、非対面の顧客接点となるコンタクトセンターの分野などで事業を展開しています。

幅広い分野にわたる様々な事業部があるからこそ、互いに補い合い、業績の良し悪しに一喜一憂することなく新事業への投資やチャレンジもできます。独立採算制を採用しているため、各事業部が小さな会社のように機能し、健全な競争を以て互いに切磋琢磨しながら成長していくことが理想です。テクマトリックスではこれからも新規事業の開拓に積極的に取り組むと共に、海外での事業展開にも尽力して参ります。

産業構造を改革し、 日本のITを躍進させるリーダーシップを担いたい。

日本のITは、産業構造自体の進化なくしては、前進することができないと考えています。

欧米では7-8割のエンジニアは様々な業種の企業内に在籍し、自分たちで考え、自分たちで物づくりをしています。そのためDXと言われているような、デジタルで仕事を変えていくという革新が進みます。
対して日本の場合は、ほぼすべてを外部の企業に委託しているため、DXが進みにくい状態にあります。また大手Slerの下に中堅企業、その下にさらに小さな企業やオフショアというような多重下請け構造が多く見られ、下層に行けば行くほど待遇は芳しくないというのが現状です。

私はこれらの構造は変わるべきだと考えており各企業にITエンジニアが在籍し、自分たちで考え、自分たちで物づくりをするそういった産業構造の変化が求められていると考えています。
とはいえ、人材が限られている以上、ITエンジニアが注力すべき業務を選択する必要もあります。そのために、各企業のエンジニアが個別に対応する必要のない仕事、例えばサイバーセキュリティ、コンタクトセンターや医療現場など特定の領域に共通する業務を当社がベストプラクティスとしてシステム化し、クラウドサービスとして提供する。顧客はそこに労力を注がなくて済む分、各々の事業に関わるシステム開発を推進できる。このような好循環に繋がるような事業を展開しています。
現在日本には数多くのIT企業があり、学生の皆さんから見てその違いは分かりにくいかもしれませんが、当社のようにいくつかの業界・業務に特化した専門部隊を持っている会社は日本ではまだ多くありません。
当社は、日本のITサービス産業の構造をより良く変えていくためのロールモデルになることを目指しています。

社内外からの信頼を得られる企業であり、 経営者であるために。

経営者として常に心がけていることのひとつは、情報の透明性です。
当社では全員参加の経営を目指しており、すべての社員が当事者意識を持って仕事に取り組むことを大切にしています。そのためには都合の良い情報だけを共有し、都合の悪い情報を隠蔽するのではなく、皆で同じ情報を持って一緒に会社を良くしていきたいと考えています。その一環として、業績などの数値を全社員に開示する「朝会」や、各事業部のトピックスや社内での出来事、私の考えや読んだ本を紹介する「ニュースレター」などを導入しています。

もうひとつは、人間としての研鑽です。
これまで長く社の歴史を見てきて思うことは、ビジネスは人との出会いが起点となって実現することがほとんどだということです。過去の小さな仕事がきっかけとなりお声がけをいただき、のちに当社の柱となるような事業に発展したという事例もあります。
ですから、先に理想の未来を想定して今何をするかをバックキャスティングすることも大切かもしれませんが、それよりも日々自分を高める姿勢が重要なのではないでしょうか。なぜなら人との出会いはコントロールすることができませんし、相手との出会いを良いかたちで将来に生かすには、そのときの自分が相手にとって役に立つ存在でなければなりません。
「人間万事塞翁が馬」という言葉がありますが、これは「幸となるか不幸となるか分からない」という他力本願ではなく、物事が良い方向へ向かうかどうかは自分次第であるという意味だと私は捉えています。
自分が良い状態であれば、人との出会いによって物事の局面が良い方へと動き、良い未来へとつながります。常に自身を磨く姿勢を持つことは、すべての人にとって意義あることです。これからも社外に対してだけでなく、社員に対しても自身がどうしたら役に立てるのかを考え、実践していきたいと考えています。

IT最先端の現場で活躍できる テクマトリックスの仕事の魅力。

最先端のIT技術にふれられること、またベストプラクティスと呼ばれるその業界・業種において最善とされる業務ノウハウに携われることは、当社で働く上での大きな魅力です。
取り扱うシステムの多くが、ミッションクリティカルと呼ばれる“止めることのできない”システムやクラウドサービスです。そのため難易度の高いプロジェクトを完遂し、複雑なトラブルを解決した際には顧客からの感謝や評価も非常に大きく、社員は皆やりがいとモチベーションを持って仕事に取り組んでいます。
フラットな組織構造も当社の特長で、上下関係やヒエラルキーを意識することなく仕事に関して意見交換ができ、チームとして仕事に取り組める環境作りをどの部署も推進しています。

ITやデジタルの技術はあらゆる産業においてもはや必要不可欠であり、猛スピードで進化を遂げています。それを今後どう利用していくかが非常に重要です。この時代に当社が、ITで世の中を良くすることに貢献できる立場にあることをとても幸せに思います。
そして就職活動を行う皆さんに、「テクマトリックスの仕事に同じ仲間として取り組めたら、世の中の役に立てる」という動機で選ばれる会社でありたいと思います。
デジタルの力で世の中を今よりも良くしたい、より安全で安心して暮らせる社会を作りたい。その想いを共にできる人材が参画してくれることを願っています。

PROFILE代表取締役社長 由利 孝

プロミュージシャンだった父の影響を受け、青春時代はジャズドラムに打ち込む。建築士を目指して大学の建築学科に進学するも早々に方向転換し、1983年4月ニチメン株式会社(現・双日株式会社)に入社。1987年には、当時15人ほどのメンバーで発足したばかりのニチメンデータシステム株式会社(現・テクマトリックス株式会社)に出向。若手時代から海外での交渉を任されるなど、常に当事者としての責任と向き合ってきた経験から「責任感はモチベーションを超越する」という信念が自身の中に根付く。それは現在テクマトリックスが掲げる「全員参加の経営」にも通じている。2000年4月、39歳でテクマトリックス株式会社代表取締役社長に就任。